保険の見直しは何から?今の保障を整理する手順

「保険料が高い気がするけれど、何を見直せばいいのかわからない」と感じていませんか。
保険は、商品を比べる前に、今入っている保障を整理するところから始めると、見直しやすくなります。
この記事では、今の保障を書き出す方法と、公的な保障の確かめ方、保障が重なっていないかを整理する手順をまとめました。特定の保険商品はおすすめしません。

結論

保険の見直しは、①今の保険を書き出す、②公的な保障を確かめる、③足りない部分と重なっている部分を整理する、の順に進めましょう。新しい保険を選ぶのは、そのあとです。

この記事でわかること

  • 今の保障を書き出す方法
  • 見直す前に知っておきたい公的な保障
  • 保障の重なりを整理する手順と、見直すときの注意点
目次

まずは今の保険を書き出す

保険証券や契約内容のお知らせ、保険会社の会員ページを見ながら、入っている保険を一覧にします。家族の分もあわせて書き出すと、重なりに気づきやすくなります。

  • 保険会社と保険の種類(死亡・医療・がん・就業不能など)
  • 受け取れるお金(死亡保険金・入院1日あたりの金額など)
  • 毎月(毎年)の保険料
  • 保障が続く期間と、保険料の払い込みが終わる時期
  • 被保険者(だれの保障か)と、受取人

書き出すだけで、同じような保障に2つ入っていた、と気づくこともあります。

見直す前に知っておきたい公的な保障

会社員や公務員などは、民間の保険に入っていなくても、健康保険や年金から受けられる保障があります。主なものは次の3つです。

公的な保障どんなときに内容
高額療養費制度医療費が高くなったとき医療機関や薬局の窓口で払う医療費が、年齢や所得に応じた上限額を超えた場合、超えた額が支給される
傷病手当金病気やケガで会社を休んだとき会社員などが、業務外の病気やケガで連続する3日間を含み4日以上仕事に就けず、給与の支払いがない場合に支給される
遺族年金家計を支える人が亡くなったとき亡くなった人に生計を維持されていた遺族が、条件を満たすと受け取れる(遺族基礎年金・遺族厚生年金)

出典:厚生労働省「高額療養費制度について」、全国健康保険協会「傷病手当金」、日本年金機構「遺族年金」/2026年10月18日に確認

高額療養費制度は、2026年8月から、月の上限額が見直され、年間の上限(8月から翌年7月までの1年間)が新しく設けられました。2027年8月からは、所得区分を細かく分ける見直しが予定されています(厚生労働省のページで2026年10月20日に確認)。上限額は年齢と所得によって違うため、加入している健康保険の案内で確かめましょう。
傷病手当金は、加入している健康保険によって扱いが違います。自営業の人などが入る国民健康保険では、傷病手当金は法律で支給が義務づけられた給付ではなく、多くの市町村では支給していません。お住まいの市町村の国民健康保険の窓口で確かめましょう。

保障の重なりを整理する手順

STEP
起こったら困ることを書き出す

入院・働けなくなる・家計を支える人が亡くなる、など、家族にとって困ることを考えます。

STEP
公的な保障と貯金でまかなえるか考える

上の公的な保障と、今の貯金でどこまで対応できるかを考えます。

STEP
足りない部分と重なっている部分を分ける

公的な保障や貯金で足りない部分が、民間の保険で備えたい部分です。反対に、同じ保障に複数入っている部分は、見直しの候補になります。

STEP
判断に迷ったら相談する

自分だけで判断しにくいときは、FP(ファイナンシャル・プランナー)や保険の無料相談サービスで、整理した一覧を見せながら相談する方法もあります。

世帯ごとの考え方

一人暮らしの場合

自分のための医療や、働けなくなったときの備えが中心になります。家計を支える家族がいない場合は、死亡保障の必要性が家族のいる世帯とは違うことがあります。

共働き夫婦の場合

2人それぞれが会社の健康保険に入っていることが多いので、公的な保障を2人分確かめましょう。2人の保険を並べると、保障の重なりを見つけやすくなります。

子育て世帯の場合

子どもが生まれた・大きくなった・住宅を買ったなど、暮らしが変わると、必要な保障も変わります。遺族年金で受けられる保障も確かめたうえで、今の家族に合っているかを考えましょう。

保険以外の固定費も含めて、毎月いくら浮きそうかは、固定費シミュレーターで目安を出せます(保険料は金額を試算しません)。

保険を見直すときは、新しい保険の保障が始まってから今の保険を解約しましょう。先に解約すると、保障のない期間ができてしまいます。また、年齢や健康状態によっては、新しい保険に入れなかったり、保険料が上がったりすることがあります。

よくある質問

保険の見直しは、いつすればいいですか?

結婚・出産・住宅の購入・子どもの独立など、暮らしが変わったときが見直しのタイミングです。変化がなくても、1年に1回ほど保障の内容を確かめておくと安心です。

会社の保険(団体保険)に入っている場合はどうすればいいですか?

会社の団体保険も、書き出す一覧に入れておきましょう。退職すると保障が終わることもあるので、保障が続く条件も確かめておきます。

保険の無料相談は、どうして無料なのですか?

多くの無料相談サービスは、相談から保険の契約につながったときに、保険会社から手数料を受け取るしくみです。相談したからといって、契約する必要はありません。

まとめ

保険の見直しは、商品を比べる前に、今の保障と公的な保障を整理するところから始めましょう。
足りない部分と重なっている部分がわかれば、何を見直せばいいかがはっきりします。

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