引越しの準備を始めると、「この家具は新しい部屋に置けない」「この家電はもう使わない」というものが出てきます。
不用品は、売る・譲る・捨てるのどれを選ぶかで、かかる費用も手間も変わります。
この記事では、品目ごとの処分のしかたと、引越しの日までに片づける順番をまとめました。
まだ使えるものは「売る・譲る」、使えないものは「捨てる」に分けて考えましょう。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は粗大ごみでは出せず、家電リサイクル法の決まりで処分します。家庭の不用品を回収できるのは、市町村の許可を持つ業者か市町村の委託を受けた業者だけです。
この記事でわかること
- 不用品を売る・譲る・捨てるの選び方
- 家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)の処分のしかたと費用
- 無許可の回収業者に頼まないための見分け方
不用品の処分は「売る・譲る・捨てる」の3つ
| 方法 | 向いているもの | お金 | 手間・注意点 |
|---|---|---|---|
| 売る(買取) | 製造から年数が浅い家電、ブランドの家具など | 受け取れることがある | 買い取ってもらえないものもある。出張買取は日程の調整が必要 |
| 譲る | まだ使えるが売れにくいもの | かからない(送料などは別) | 相手を探す時間がかかる |
| 捨てる(自治体のごみ) | 使えないもの、売れないもの | 粗大ごみは手数料がかかることが多い | 収集日が決まっていて、予約が必要なことが多い |
引越しの日から逆算して、売る・譲るものを先に決めると、捨てるものの量を減らせます。
環境省も、まだ使える製品は信頼できるリユース(中古品)ショップに買い取ってもらうことを勧めています。
エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は「家電リサイクル法」で処分する
家庭用の「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の4品目は、家電リサイクル法の対象です。粗大ごみとしては出せません。
| 場合 | 処分のしかた |
|---|---|
| 同じ品目に買い替える | 新しい製品を買うお店に引き取りを頼む |
| 買い替えずに処分だけする | その製品を買ったお店に引き取りを頼む |
| 買ったお店が分からない | 住んでいる市町村が案内する方法で処分する(引き取ってくれるお店もある) |
| 自分で運べる | 郵便局でリサイクル料金を払い、メーカーの「指定引取場所」に持ち込む |
出典:経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」(最終更新2024年7月10日)/2026年10月21日に確認
処分には、次の2つの料金がかかり、どちらも処分する人が払います。
- リサイクル料金:メーカーと品目・大きさで決まる(一般財団法人 家電製品協会の「再商品化等料金一覧」に載っている)
- 収集運搬料金:引き取るお店ごとに決まる(自分で指定引取場所に持ち込めば、かからない)
まだ使える家電4品目は、リサイクルに出す前に、買取やリユースができないかを考えてみましょう。
家電4品目以外の家具・小型家電の出し方
家具や、4品目以外の家電(電子レンジ、掃除機など)は、住んでいる市町村のルールで出します。粗大ごみの申込み方法や手数料、小型家電の回収ボックスの場所は、市町村ごとに違います。引越しの前に、今住んでいる市町村のホームページで出し方を確かめておきましょう。
パソコンは、メーカーによる回収の仕組みがあります。処分する前に、中のデータを消しておきましょう。
無許可の回収業者に頼まないための見分け方
家庭の不用品を回収できるのは、廃棄物処理法にもとづく「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持つ業者か、市町村の委託を受けた業者です。街中を回る車やチラシの「無料回収」の業者の中には、許可のない業者もいます。経済産業省は、無許可の業者に渡すと不法投棄や火災につながることや、「無料」と言いながら高い料金を請求されるトラブルがあることを注意しています。
- 市町村の「一般廃棄物収集運搬業」の許可や、市町村の委託を受けていることが確かめられるか
- 「古物商」や「産業廃棄物収集運搬業」の許可だけで、家庭のごみを回収すると言っていないか
- 料金の内訳(運搬費・作業費など)を、作業の前に書面で出してくれるか
引越しの日までに片づける順番
部屋の広さと収納に合わせて、持っていく家具・家電を決めます。
買取や譲り先が決まるまでに時間がかかるので、引越しの1か月前くらいから始めます。
買い替えるお店や買ったお店に、引き取りの日を相談します。
市町村の収集日に合わせて、早めに申し込みます。
引越しの前日までに、通常のごみの日に出せるものを片づけます。
世帯ごとの考え方
一人暮らしの場合
冷蔵庫や洗濯機は、新しい部屋の広さや置き場所に合わないことがあります。買い替えるなら、新しい製品を買うお店に古いほうの引き取りも頼むと、手間がまとまります。
共働き夫婦の場合
2人分の家具・家電で、同じものが2つになることがあります。どちらを持っていくかを先に決め、もう一方は売るか譲るかを早めに考えておきましょう。
子育て世帯の場合
子どもの成長で使わなくなったベビー用品やおもちゃが出やすい世帯です。まだ使えるものは、譲る・売るを先に考えると、捨てる量と粗大ごみの手数料を減らせます。
荷物が減ると、引越しのトラックの大きさや料金にも関わります。引越し費用の目安は、次の記事でまとめています。
まとめ
不用品は、まだ使えるものは「売る・譲る」、使えないものは「捨てる」に分けると、片づけやすくなります。
エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル法の決まりで処分し、回収を頼むときは、市町村の許可や委託を受けた業者かどうかを確かめましょう。